501 赤ミミ (1980〜1986)
購入経緯
購入動機

つい最近購入。
いつものように古着屋をパトロールしていると、あるお店で今週のみ”全品20%OFF”の文字が!そのお店は結構掘り出しモノがあったり月に何回か目玉商品を提供してくれたりと素敵なお店です。そこで当然私はレジの後ろに展示している1stに心を奪われたのであります。
1stって持ってなかったし、高嶺の花っていうイメージだからまさかこんなに安く納得いく値段で買えるとは思ってませんでした。
わかりやすく言うと「絶対に相手にもしてくれないようなかわいい女の子に彼氏がいなくて、軽く告白してみたらOKもらっちゃった♪」みたいな感じでしょうか。(深いツッコミはなしで…。)

という訳で早速聞いてみると展示している商品(1st、2nd、etc.)もセール対象でした。
試着させてもらってサイズ、状態などを確認させてもらいましたが着用するのに申し分なし。
 色落ちは結構進んでますが正直ジーンズ等を見てもらってもわかるようにこの位の色落ちは結構好きなんです。
ダメージもそれなりにありましたが「そりゃあ何十年も生きてれば色んな事があるよね。」って感じなのでさほど気にはしません。
それよりも気になるのは懐のダメージの方でした。
さらにリペアに関してはお店の店長自らが施されたようで、「今後もリペア箇所が発生したら無料でしますよ。」なのでアフターもばっちり!
しかし1stの相場としてはかなり安いのですが、一般的な衣服の値段の範囲ではありません。
 一時の快楽に溺れてはいけない思い、その日はお別れしました。
でもね、1日しっかり考えてやっぱり「君が欲しい!」と確信した私はあっさり購入しちゃいました。

Front View
通称「ファースト」と呼ばれるモデル。
発売当初(確認できるのが1905年)はプリーテッドフロントブラウスと呼ばれていて、生地もオンスの低いものが使用されていた。
最初期のものはフラップや赤タブが付いていない。
このような形になるのは1928年のカタログで確認されている。
これは両方とも付いていて、針付きシンチであるから1936年〜戦前のものであることがわかります。
これが私の所有するアイテムの中で最も古いものになります。

Rear View
シンチがしっかり残っています。
針付きシンチは物を傷つけやすいので戦後になると針がないタイプに変更される。2ndになるとさらにアジャストボタンに変わる。
ちなみにどのデニムジャケットでもこのパーツは全く使用したことはございません。

シンチのアップ。
このシンチだけでも様々な種類が存在している。
最初期のものは針金を折り曲げただけのタイプやこのようにヤスリ模様が付いて滑り止めになるものまである。
針部分と周りの部分とは素材が違うようです。

針部分の付け根のアップ。
”∽ANCHOR∽”という刻印が見えます。
納入していた会社の名前でしょうか?

ポケット。フラップをめくった状態。
両端はリベットで補強されていますが右側が取れてしまってます。

赤タブは擦れて文字の判別は不可能です。
おそらく片面Rなしのタブであったと思われる。
ちなみに赤タブが付き始めたのは1936年以降である。

トップボタンとその裏。
刻印はなく溶接のあと?のような状態。

左側がポケット部分のリベットで右側が腕の部分のリベット。
よく見ると違うリベットが使用されている。
ポケットのリベットは文字が大きく、腕のリベットは文字が小さい。両方とも文字は”L.S.&Co S.F.”である。

フロント部分の内側。
ミミが使用されている。

ウエスト部分の内側。
初期のものはここにもミミが使われたいたらしい。

パッチの跡。
うっすらと縫製糸に沿って色が残っています。
パッチは革パッチがついていたものと推測できます。

右腕の色落ち。
着ていた人が右利きだったのであろうか左腕より色落ちがはっきりしている。

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